世話クラブ・カウンセラー研修会報告

2016年10月06日

米山記念奨学会部門長
秋吉 実(杵築RC)

 

 9月17日のロータリー財団・米山記念奨学会合同セミナーに合わせ、例年11月に行っている米山記念奨学会の世話クラブ・カウンセラー研修会を、その日の午前中に開催しました。新たな課題や早めにお願いしたい確認事項もあり、急きょ集まっていただくこととなりましたが、カウンセラー、世話クラブ会長をはじめ関係者の皆さま40名と前田眞実ガバナー、ゲスト、学友、奨学生、並びに地区委員合わせて25名、総勢65名の皆さまにご参加いただきました。

 

 最初に前田ガバナーから「カウンセラー、世話クラブの重要性や新たな課題についてしっかりと勉強してください」との挨拶があり研修会が始まりました。

 

 続いて、私から「研修会の趣旨説明」「カウンセラーの重要性」「卓話月間に向けて」という内容で説明をさせてもらいました。

 

 この研修会の趣旨は、お世話開始から5カ月を経過し、これまでの問題点を報告してもらい、他の世話クラブ・カウンセラーの皆さまとの情報交換、そして、私たち米山記念奨学会からの情報も共有してもらい、これからの卓話月間に臨んでもらいたいというものです。

 

 カウンセラーの重要性については、ロータリー米山記念奨学会のパワーポイントの資料を基に奨学生との交流とケアの方法などについてご提案させてもらいました。

 

 卓話月間に向けて、世話クラブで卓話を経験させて、皆さまからのアドバイスを経て、他クラブに派遣してもらいたい。時間についても「絶対に時間内に終えること」「極端に短い時間で終わらないこと」を確認してもらいました。

 

 今年の4月の震災直後、ローターアクトが主催する「留学生交流会」が5月に大分で、6月に熊本で開催され、まだ不安を抱える奨学生たちが参加し、大分では綱引きや大縄跳び、玉入れ熊本ではそば打ち体験で「久しぶりに心から笑えました」という奨学生たちの笑顔を見ることができました。そこで今回は、地区ローターアクトの吉野孝太郎代表から、ローターアクトの活動について説明してもらい、ローターアクトと奨学生が交流を持つ重要性についても語ってもらいました。

 

 さて、最後はこの研修会のメインテーマであります「危機管理」について、公益財団法人ロータリー米山記念奨学会の武本泰子さんに講演していただきました。4月の震災後、地区の学友会が中心になって安否確認を行いましたが、これまで、このような災害時の危機管理がまるで出来ていないのが現状で「今回のようにLINEやメールでの対応はありがたかった。今後も連絡網を確立してもらいたい。」また「セクハラ、パワハラについても年々増え続けているので、ロータリアンの皆さまには十分に気を付けてもらいたい。」と注意を促し、奨学生への接し方についてご指導いただきました。

 

 今回は、例年より早い時期に開催し、武本さんからの的確なご指導もあり、大変充実した研修会となりました。関係者の皆さま、誠にありがとうございました。今後とも、第2720地区の米山記念奨学会へのご指導とご協力をお願い申し上げます。

 

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